覚悟を決めて教育観の発信スタート

今日はスイッチスクール武蔵境校の説明会でした。ご参加いただいたみんさんありがとうございました。

私からは会社の紹介と、なぜスイッチスクールをやるのか、なぜSTEMONとBOKENもセットなのかご紹介。
サービス内容はスクール責任者にバトンタッチ。

終了後に参加された保護者から個別で話がしたいと言われ、「子供のフィードバックについてどう考えているんですか?」と。

これは本気モードでいかないとまずい話だと感じつつ、
「フィードバックしてほしい理由はなんですか?」と質問。

そこから文字通りひざをつき合わせて話しました。

ーー私が話したことをいくつか抜粋ーー

・子供に対する教育は「社会で戦う戦闘能力と人としての豊かさをバランスよく育むこと」を方針としている。(我が子にも)

・これからの社会ではこれまで以上に創造や表現が重要になる。それは戦闘能力と人としての豊かさの両方の観点から大事。

・幼稚園、保育園までは伸び伸び表現する場があっても、小学校にあがるとそれが許されなくなる。だから小学校1、2、3年生の年代に、学校とは別の思いっきり創造や表現できる場
大事。

・創造や表現には「安心・安全の場」であることが大事。大人が用意しすぎるのも良くない。スイッチスクールもSTEMONもBOKENもその環境づくりは共通している。

・思考は言語でおこなう。言語力(≒国語力)を育むことは英会話力よりも優先すべき。

・子供の成長を保護者とコミュニケーションする指標を模索していて、「科学が教える、子育て成功への道(キャシー・ハーシュ)」にたどり着いた。スイッチスクールのスタッフは全員この書籍を読み込み月に1回この指標(6CS)をもとに子供達の評価・成長のためのガイドラインをディスカッションしている。

・しかし、スイッチスクールの保護者全員にこの指標でコミュニケーションできる状態ではないので、探究型学習BOKENからはじめる。これを学校の通信簿と並行して「もう1つの通信簿」として、賢さを再定義していく。

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最後にはとても共感したと言ってくださったのと、その考えと取り組みをもっと発信しなさいと叱られました笑

この5年をふりかえってみると、創業時にビジョンに寄りすぎたサービスで失敗してから、「ビジョンとキャッシュ(利益)のバランス」を考えて取り組んでいて、経営者としてその方針は大事だと思いつつも、最近はビジョンを伝える活動をおろそかにしていたなと反省しました。

(今日も理念とビジョンが書かれた会社紹介資料を配布していない。。)

これまで教育観について発信することは避けていました。

個人や家庭ごとに異なるし人に強制するものでもない。
目的やレイヤーが異なりやすく議論が空中戦になりやすい。
油断するとすぐに場末の居酒屋になる。それでいて敵をつくりやすいw

“覚悟を決めて”と言うと大げさに感じるかもしれませんが、できればひっそりと取り組んでいたいのです。
ですが今後は、私の考えや想いを発信をすると誤解されたり、批判も受けるでしょうが覚悟を決めて教育観を発信していきます。(まずは3月末までの期間限定で)

写真は、「科学が教える、子育て成功への道(キャシー・ハーシュ」の考え方をもとに、日本の賢さを再定義する『もう1つの通信簿』を社員たちと制作に取り組んでいる様子です。

ヴィリングVsion2025
「賢さを再定義して、日本の教育を次のステージへ移行させる」 を実現させるためのもっとも重要な取り組みです。

現役CEO教師が気づいた “これからの先生に求められる力”

一昨日、5年生理科(3クラス)を担当している小金井市立前原小学校の2学期が終わりました。

(T1なので)1学期同様に成績もつけました。

経営をしながら教員をやるのは大変ですがやりがいはありますし、思った以上にいろんな気づきを得ています。学校の中に入らなければ気づけなかったことがたくさん。これらは私にとっても経営にとっても貴重な財産になりそうです。

今日はこの気づきの中で、「時代によって変わった先生の役割」について、備忘録も兼ねて書いていこうと思います。
※公立小での勤務経験が1年にも満たない私の個人的な解釈です。

振り返り:1学期〜2学期やってきたこと

これまで私が前原小で取り組んできたことを簡単に振り返ります。

私はプログラミング教育なら平成27年度に小3,4,5,6年生向けに60時間近く授業をしてきました。これについてはICT教育ニュースさんで取り上げていただきましたのでご参考ください。

日本初の経験者・中村さんが語る「プログラミングで教科を学ぶ」難しさ
http://ict-enews.net/zoomin/nakamura/

しかし教科を教えるのははじめてです。それも準備が大変な理科。
教科書・指導書・授業案・板書計画を読みあさり、NHK For schoolを見まくりました笑

私は1年間かけて”守破離”で行こう、と考えました。

まずは先生の基本形と言われているやり方でやり、
徐々に現役経営者ならではの授業やSTEMONの素材を活かしたプログラミング教育に取り組んでいこうと考えました。

1学期:一斉講義型授業

以前の投稿「現役CEO教師日記:転機が訪れるまでの、はじめの1ヶ月」にも書いた通り、まずは多くの先生が実施している基本形を忠実にやってみました。

いわゆる一斉講義型授業です。

教科書をベースに説明と板書をし、ノートに書いてもらい、単元を終えたらテストという流れ。
教科書と指導書とテストが強く連動します。

それを子供達がノートにきれいにまとめる。すると子供達は知識の整理がしやすくなります。

こんな感じ。よくある風景。

一斉授業は基本的に先生が答えを持っています。

子供達は聞く・理解する・板書をノートにまとめる、といった活動が中心。

クラスみんなが自分の席に座り続け、同じ課題を進めます。受動的、反応的な時間が続きます。

 

先生である私は、子供達が理想的な反応をしたら嬉しいしやりがいを感じます。

 

学校の先生が先取り学習をする「塾」や「通信教材」をいやがる、というよく聞く話も体感しました。

実験をやる前から「おれ、チャレンジでやったから知ってるし」という児童が毎度数名いまして、
「一番おいしいところを持っていかれた!」みたいな感覚になります笑

 

先生である私は職人技を追求していく感覚になりました。

大手予備校の一流講師がこの最終形なんだろうな、とも思いました。
(これをアプリに乗せたのがリクルートのスタディサプリでしょう)

 

子供達が新しい知識を得ていくのに自分が大いに関わっているというのは、やみつきになりそうなくらいやりがいを感じます。

 

この一斉授業を実践する先生を私は勝手に「教師1.0」と呼んでいます。

 

一斉授業は慣れてくると楽しいものでした。
しかし問題も感じるようになりました。

先生の話を聞くばかりでは子供達の集中力は続きません。退屈そうにする子、それもう知っているし、という子、つけていけない子がいつもいる状態。

それに、一部の子供の認識状態が教員にはわからないまま授業を進めていくことになります。

このような課題を打開するにはどうすればよいか?と考えるようになって出会ったのが「学び合い」でした。

2学期:学び合い

6月上旬。
一斉授業の限界を感じ、担任の石井先生に相談したところ「学び合い」を教えていただきました。

学び合いとはざっくりいうと、「先生が課題を設定し、子供達が協力しながら課題に取り組む授業」

先生が教えるのではなく、子供達が答えを見つける活動が中心です。
教科書や補助教材だけでなく、webや図書室などを活用して調べるのもOK。

先生の役割も一斉授業とは変わります。
ずっと話し続ける一斉授業とは異なり、全体の活動を俯瞰してみる余裕ができ、適宜声がけやサポートをしていきます。板書も一斉授業と比べるとかなり少なくなります。

 

子供達は自主的に活動をします。
見つけた情報をシェアしたり、お友達に意味を聞いたり一緒に考えたり。

 

学び合いスタイルに切り替えてからは、「魔法か!?」と思うほど子供達の活動量が変化しました。

まさにアクティブ・ラーニング。主体的・対話的な学びになっていきました。

 

子供達が主体的に活動する時間が多くなります
板書もあまりしません。

学び合いを実践するには注意すべきことがいくつかあって、子供達同士が自然な形で教える・教わるという風土作りが大事。石井先生のクラスはすでにその土台ができていました。

これは素晴らしいメソッドだな思いました。
一斉授業が「職人技:講義形式」だとすると、学び合いは「仕掛け人:グループワーク」です。

 

課題の設定に不慣れな私は、時々子供達の活動をしにくくしてしまうこともありましたが、
石井先生に、「この課題どうですかね?」「こうしたらよくなりますよ」を何度か繰り返し、1学期の後半からは学び合いにハマっていきました。(石井先生ありがとうございます!)

 

ところが、、
学び合いにどっぷりハマった私ですが、問題点も感じるようになります。

子供達の学びにムラが出やすいことや、知識を効率よく学ぶことは一斉授業の方がやりやすいのです。

 

そして一斉授業と学び合いの組み合わせが大事だなと気づき、この2つをブレンドして授業を進めることにしました。

 

これによって、単元のねらいをもれなく効率よく学べるし、
子供達が主体的に取り組む、活気ある授業もできるようになっていきました。

このように、「一斉授業」と「学び合い」を組み合わせる先生を「教師2.0」と勝手に呼んでいます。

個性化・個別化

「一斉授業」と「学び合い」を組み合わせることで手応えを得たころに、石井先生の英語の授業を松田校長が絶賛していました。

それは「English Centralを活用した個性化・個別化」の授業でした。

「個性化・個別化」?

松田校長が年度はじめに「これからは個性化・個別化だ!」と話されていたのを思い出しました。
そのころは重要性に気づけずスルーしていました笑  そんな余裕なかったですし。

こちらの書籍を紹介され読みました。
「ブランディッドラーニングの衝撃」

ブレンディッドラーニングの衝撃を翻訳された小松さんのセミナーがたまたまあると知りすぐに申し込み。

セミナー後に小松さんに色々質問をさせていただきました。

その後当社に来てくださったり動画教材の会社をご紹介してくださったりと、いまでは小松さんにブレンディッドラーニングについて色々学ばせていただいております。(小松さんいつもありがとうございます!)

個別化・個性化の授業の特徴はこのようなものです。
・個々の課題設定、学習計画できる(アダプティブ・ラーニング)
・子供達は今の自分にちょうど良い課題が常に出されれるので、粘りつよく活動しやすい→着々と学力を高めていける。
・自分のペースで進められる。
・個人内の目標設計ができ、自主的・主体的になる。

先生の役割も変わります。
・個々の状況にあった課題の設定、教材の選定をする。
・個々の理解と学習進捗状況を確認して、個別に適切な支援をする。
・個別に次の一手を気づかせるコーチ。
・動機づけをするメンター。

教師2.0とはだいぶ異なる要件が出てきていることがわかります。

個別化・個性化に不可欠なものの1つが動画教材です。

実際に前原小ではいくつか動画教材を活用しています。
e-boardややるkey,English Central、Qubenaなど。イメージとしては、公文のように一人ずつ自分のペースで学んでいけるものがタブレットで動画・映像で学びながら進めていけるものです。

教材はたくさんありますので、何を選定するかも先生の腕の見せ所。キュレーション能力(教科ごとの教材選定)も重要な能力になります。

一斉授業、学び合いを組み合わせることで手応えを得ていた私も、個別にどんどん取り組ませる設計にはしにくいなと感じるようになっていました。ブレンディッドラーニングだとそれが実現できる。

個性化・個別化が求められるのは、子供達の学力・理解力のばらつきが一昔前とは異なることも関係しているでしょう。

以前は学力のばらつきはこうでした。このようなばらつきの場合、先生は中の後ろくらいを想定しながら授業を進めます。

ラフな手書きですみません。。

そうなると前の子は退屈、後ろの子はついていけない、となってしまいますが最も多くの子供を学ばせることができるのです。

しかしこれが今は形が変わり、ふたこぶあるイメージ。こうなると、どこに合わせても多くの子にとってフィットしません。

iPadでパパッと書いたものなので・・汗

それが個別化・個性化だとこのようになります。

イメージ図!! どこかのレベルに合わせる必要がありません。

「どこに合わせるか?」ということは関係ないのです。個別だから。

全ての子供が今の自分に合った課題に取り組むので、着実に学力を高めることができるのです。

個性化・個別化には教科ごとの相性もあるかと思います。算数のように積み上げ続けていくものは最も相性が良いでしょう。理科などのグループこその効用を得やすい授業は一斉授業・学び合いも活用すると良さそうです。

個性化・個別化をベースにしながら単元に合わせて「一斉授業」「学び合い」もブレンドする先生を「教師3.0」と勝手に呼んでいます。

ここまでご紹介した「教師1.0」「教師2.0」「教師3.0」の段階を、先生の役割・子供の活動の表にまとめてみました。

これからは教師3.0を目指すべき。最近は研修でこの話を詳しく紹介しています。

先生の役割が大きく変わっていることがわかります。

一斉授業スタイルだけではなく、子供達が主体的・対話的に学ぶ場をつくる仕掛け人になったり、
個別に学習に取り組ませるための教材選定や学習進捗把握、適切なメンターやコーチとしての役割もしなければなりません。

複数のスキルが求められるようになったのです。

「職人技の追求をすることが良い先生」と思い込んでいると、教師2.0,教師3.0には向かっていくことができません。

テクノロジーの進化や社会の変化に合わせて先生も進化する必要があり、
「教師3.0」は、これから先生はどの方向に進化していけば良いのかという指針になると思っています。

「一斉授業」と「学び合い」と「個性化・個別化」を使いこなすのが、これからの先生の役割。

学校の環境によって事情は異なると思いますが、一人でも多くの子供が主体的に充実した学びを実現していくには、教師3.0にチャレンジしていくことが求められるでしょう。

私の前原小での勤務は3学期を残すのみ。教師3.0の実践に取り組んでいきます。

2学期の成績をつける時期になりました-現役CEO教師-

12月ですね!

1年あっという間。来年はいよいよ40歳か。。

そんなことよりも、そろそろ二学期の成績をつける時期が近づいてきました。

5年生の2学期の理科は「電磁石のはたらき」で終わります。

今日で前原小5年生の3クラスとも、テスト範囲の授業は終わりました。

「2学期はまだ各クラスとも8時間くらいあるから余裕だなー」

と思っていたところ、

「専科の成績確定は12月15日」

と知り少し焦りました。職員室の黒板をチェックする習慣がない汗

最後にモーターを使って遊ぶ計画だったので、今日無事にテスト範囲は終了です。

来週からテスト。

みんながんばれ〜

会社設立5周年。これからの5年でやること。

当社は2012年10月10日に会社を設立しました。
丸5年たち、6年目突入です。

 

「学校や塾では育みにくいけれども大切な力を引き出す」
という方針のもと、STEM教育を中心にした教育サービスに取り組んでいます。

 

日々サービスを運営できているのは、社員やパートスタッフの皆さん、会員の皆さん、お取引先など、当社に関わってくださっている皆さんのおかげです。誠にありがとうございます。

 

これまで、会社は何度つぶれそうになったことか。。(まだ安定にはほど遠いけど)
資金的な面ではSMS創業者の諸藤さんに幾度も助けていただきました。
あと親にも。

創業当時は、イデアルの薄葉社長(帝京サッカー部の同級生)が継続的に仕事をくれたり、フーディソンの山本社長が事務所に間借りさせてくれたり。

本当にみなさんに感謝です。

間借りしていた当時のフーディソン事務所(芝公園)後ろ姿はフーディソン山本社長。

借りたものはしっかりお返しするのと笑、
より良い教育サービスを日本に普及することで恩返しをしたいと思っています。

 

リーンスタートアップからオーケストラ指揮者へ

これまでの5年間は0→1の立ち上げ期でした。
リーン・スタートアップを自らゴリゴリと実践してきた感覚です。

試行錯誤しながら、「悪くはないのだろうけれど、これではないな。何だろうな・・・」といつも考えていました。
常に不安や不確かな中にいる感覚。ストレス耐性には自信がありますが、時々投げやりになったりもw

 

最近ようやく、社会の流れや教育業界の構造の理解が進み、
これまでやってきたことで気付けたことと、ヴィリングの強みを組み合わせて、
「ヴィリングはこういうやり方でやっていくとユーザーに受け入れてもらえそうだな。」と思えるようになってきました。

これで向こう5-7年くらいは事業活動できるのではないかと思っています。
その先はきっとまた何かを見出さなければいけないのでしょう。

 

次の5年は私はオーケストラの指揮者のように、
ヴィリングに関わる人たちが自分のパートに誇りを持ってのびのびと演奏し、
調和のとれた素晴らしい演奏になるようリーダーシップを発揮するのが役割だと思っています。

 

当然ながら簡単には行かなそうです。
オペレーションの仕組みや組織作りに早速頭を悩ませています。

 

これまでと違うのは、頼もしい仲間が多くいることです。
新卒で入って来てくれた社員などが順調に成長してくれています。
そして、元SMSから3名が入社してきたことはとても心強い。

 

SMSのOBは起業する人が多く、その会社にSMS社員が転職することはしばしばあります。 

しかし私は全く異なる業界のため、当社にはフィットしないだろうなと思っていました。
誰にも声もかけていなかった。

そんななかトヨ、八頭司くん、成瀬さんがヴィリングに興味を持って会社に見学に来てくれて、理念やVision、戦略を紹介。
トヨは1月、八頭司くん6月、成瀬さんが10月に入社してきてくれました。(みんな2017年)

花はないけど情熱はある!

彼らが来てくれたことで、組織が明らかに次のステージに変わっていくのを感じています。

 

 

ものづくり型のSTEM教育を日本に普及させる

私たちは日本の教育改革において公教育や大手学習塾ではなく、教育ベンチャーだからこそできることがあると信じています。

当社がやらなくても教育改革は進むと思いますが、我々が関わることで時間を大幅に早めたり、より良くできるはずという考えです。

 

当面の目標は、ものづくり型のSTEM教育スクールSTEMONを日本に普及させることです。

いま全国で35拠点あります。パートナー企業様と一緒に、子供たちがつくることを楽しみながら創造力や表現力、自己肯定感を育む場を作っていきます。

 

おかげさまで活動の場は増えてきましたが、5周年というタイミングであらためて子供たち・保護者様としっかり向き合って良いものを作り、届けることができる体制にしていきたいと思っています。

ヴィリングスタッフのみなさん、一緒に良いサービスを作っていきましょう!

 

スタッフ一同良い教育サービス作りに取り組んで参りますので、今後ともご支援ご指導のほどよろしくお願いいたします。

 

社員みんなで時々食事会。この時間が最高に楽しい。

表現という視点でプロダクトづくり

武蔵小金井でSTEM教育スクール「STEMON」を開校するきっかけで、武蔵小金井発のwebメディア「リンジン」が取材に来てくださいました。

記事のリンクはこちら↓

「答えのない学び」の仕掛け人
#1 事業を決めずに起業を決める
#2 これからの教育ビジネスに見る夢
という2回連載もの。

起業の経緯やSTEM教育と探究型学習に取り組む原体験などを紹介して頂きました。

正解のないことが多い、ということを子供達に体験させたい

SMS時代に新規事業を担当して、正解はないんだという態度に切り替わるのに苦労したのはまさに自分自身でした。

「どうしたらよいですかね?」、「どっちがよいですかね?」と聞いていたのはまさに私。

だからこそ重要性と今の教育環境の弊害を痛感し、正解がない課題に取り組むBOKENと、テクノロジーを活用する力を育むSTEMONをつくりました。

当社の会社紹介資料から一部抜粋

「知識を詰め込むことも重要ですよ」と指摘を受けますが、もちろんその通りです。”巨人の肩に乗る”(アインシュタインの言葉)ことはとても大事。

人類の叡智を受け取り、次へ繋ぐためにも。
というとかっこよいけれど、せっかく過去の天才たちが発見してくれたものがあるのだから、それを頂かない手はないでしょう。偉人たちに感謝です。でも、それを覚えることがGOALではないですよね。

表現をしていくという視点でプロダクトづくり

最近このような取材が続き、自分の言葉で発信したい気持ちが強まりました。

表現することは得意なほうではない。。でも子供達には、将来自分の考えや気持ちを表現する人になって欲しいと思っているので、まずは自分が表現をしていかねば。

そんな矢先に、先日たまたま島谷ひとみさんの路上ライブを見たり、渋谷のライブハウスにふらっと入ってライブを見て(バンド名も知らずに入ったら、luvandsoulという同郷の人たちだった)、表現に触れて不思議なくらい強烈に刺激をうけました。

表現する手段は人それぞれ。音楽とか言葉、製品とか。

私の場合はヴィリングで仲間とステモンスイッチスクールBOKEN を通じて世に表現していくんだなと思い至っています。

>スイッチスクールやSTEMON本部&講師、パートナー教室のみなさん
まだまだ課題が多いですが、一緒に1つずつ良くしていきたいと思っています。
教育サービスの提供を通じて我々の思いを表現していきましょうね!!

大阪市と蓮田市で小学校教員向けプログラミング教育研修会を開催

新しい学習指導要領が告示されてから、教員向けプログラミング教育研修を担当させて頂く機会が増えています。
先日6月28日は大阪市城東区の森之宮小学校で開催し、約30名の先生方にご参加頂きました。

大阪市城東区森之宮小学校にて先生向けプログラミング教育研修会を開催
大阪市城東区森之宮小学校にて先生向けプログラミング教育研修会を開催

参加者アンケートでは「プログラミングをはじめてやったけど楽しかった!」という回答をたくさん頂き、一安心したところです。

8月2日には蓮田市にて開催します。

このような形でステモンのこれまでの実践がお役に立てればと思っています。

ちなみに蓮田市では職員室で研修会をやります笑

私と黒浜北小学校の藤崎校長先生で決めたのですが、その理由はパソコン教室ではネットワーク制限があってscratchが使えないから。(大阪市では、大阪市教育委員会の方に特別に事前インストールをして頂き実施しました)

先生方にまずはscratchを体験して頂かねば、プログラミング教育に触れたとは言えないだろうという考えからです。

ハードもソフトも、どう実践していくか模索中ですが、まずは先生方にプログラミングを楽しんで頂きたいと思っています。

6年生理科×プログラミング教育の授業公開@前原小学校

6年生理科単元「人の体のつくりとはたらき」×「プログラミング教育」の授業公開が、昨日小金井市立前原小学校で開催されました。

前原小、東京学芸大学の加藤直樹准教授、CA Tech Kids社、アーテック社による共同プロジェクト。

いつもの理科室が乗車率100%を超える状態で、熱気?が充満するなかでの授業公開でした。


授業は「脈拍数が100を超えたらアラートするプログラムをつくる」というもので、
子供達が個別または協働で主体的につくる授業設計に。

子供達は楽しみながらプログラムづくりに挑戦していました。

簡易的につくったウソ発見機では笑いが連発

まだまだ教科教育の授業としては課題が残る点もあり、質疑応答では賛否出ていましたが、
2020年の必修化に向けてどこもHOWを見出せていない状況において、いまは様々な切り口で挑戦すべき段階と考えると、
果敢に挑戦する松田校長には敬服します。

この授業公開に向けて松田校長は、
「準備・機材の設定まで担任に任せるわけにはいかないからオレがやる」とコツコツ準備に取り組んでいました。

ふと校長室をのぞいてみるとこんな感じ。

ICT教育の課題の1つですが、ソフトのダウンロードや機材の設定、バグチェックなどかなり時間がかかるのです。

校長室で準備をしている松田校長

夜の関係者懇親会(飲み会)は大盛り上がりw
達成感と反省と次への改善を誓って奮起していました。
(ここでは書けないようなお話もいくつか・・苦笑)

今回のプロジェクトにはSTEMONはかかわっていないのが残念ですが、
2学期には私も前原小学校の理科講師兼STEMONの代表として5年生理科×プログラミングで研究事例を公開していく予定です。

「教科教育」×「プログラミング教育」×「主体的・対話的かつ深い学び」の3つを叶える授業づくりに挑戦していきます!

みなさんおつかれさまでした!!

現役CEO教師日記:転機が訪れるまでの、はじめの1ヶ月

小金井市立前原小学校での教員生活が1ヶ月ほど経ちました。
学校での過ごし方もだいぶわかってきましたし、会社経営とのバランスの取り方も慣れてきました。

午前中は小学5年生とメダカの観察をし、午後はみなとみらいへ移動して某外資系コンサルの方と打ち合わせ。
ユニークな時期を過ごしています。

授業の進め方についても、いろいろ模索しながら学びが多い日々です。

授業のスタイルについては、はじめは冒険しないでスタートしようと考えていました。

教員免許を持ってるし、ステモンで3年間授業をしてきたし、愛和小学校では50時間くらいプログラミング教育をやってきたけど、
公立小学校での教科教育ははじめてです。

そんな私がはじめから「学び合いだー」「探究型だー」「反転授業だー」と実践していくのはまずい気がするのです。
自分では認識できていないけど重要なことを見落とす気がしています。

まずは基本をしっかりおさえねば。
子供達にも迷惑をかけられない責任があります。

ということで、この1ヶ月間は教員向けの指導書をじっくり読み込み、基本的にはそれに沿って授業をやりました。

指導書に沿って授業。みんなしっかり話を聞いてくれます。よくある授業風景。
webマーケのABテストを紹介してから実験。前原の5年生はABテストという実験名が浸透
指導書通りの授業をやった感想。

これは冒険をする気になれない・・・

です。

多少は、
「こういう伝え方をしたほうが興味を持ってもらえるかな」
といった工夫をしますが、

基本的な構成や学ぶ内容は指導書とおりに進めます。
時には、「板書事例」もまったく同じにして。

普段プログラミング教育やSTEM教育の授業をしているとはいえ、
小学校での授業経験が乏しい私でも、指導書に沿って授業をすればまずまずのクオリティが出せるのだと感じました。

そして、指導書はテストにも準拠してつくられているので評価がしやすい。(これは非常に大きい)

私は理科講師としての勤務なので、理科だけやれば良いですが、
国語や算数や社会や体育や総合などなどが毎日ある担任の先生は、
1つ1つの授業準備にそこまで時間をかけるわけにはいかないでしょう。

そうなると、
よく作られている指導書をベースにやるのが”先生にも児童にもベターだよね”となるのだと思います。

それの何が悪いか? 悪いことはないんです。
教科書も指導書も大変よくつくられているのです。

かくいう私も、”1年間ずっと指導書通りにやって終わっちゃうかも” と頭をよぎりました。

民間から来た教師として教科書にとらわれない新しい挑戦をしたい! と意気込んでいるわけですが、
そんな私でも、冒険をする気持ちになりにくいのです。

それくらい、教科教育における構成や学びのねらい、そしてテスト&評価というパッケージがよくできてるのだと感じました。

ただやはり、良い学びとは言い難い。
私の技量もあるかと思いますが、先生が児童に一方的に伝える時間が多い。

“先生と児童”という強烈な関係性があるので子供達は先生の話を聞いてくれるし、
指示をすれば、みんな真面目だからしっかり動いてくれます。

でも、子供達が積極的に学んでいる感が弱い。
用意されたものを覚えている場という印象。

ステモンを比べるとそれを顕著に感じます。
そのうち、『はいはい先生、次はそれをやればいいんですね。』という心の声が聞こえてきそうです。

今はまだよいのです。
「あの人、社長らしいぜ」と興味を持ってくれるアドバンテージがあって、
会社経営や人材育成、マーケティングを例に話すと「へー」と聞いてくれる。

でも、このままでは私も児童も1年持たないな、と感じました。

授業のやり方変えていかねばと思っていたときに、それは起こりました。
教員中村の1回目の転機です。

担任の石井先生が目の前で見せてくれた授業。
子供たちの動きや表情や発言がガラッと変わり、『魔法か!』 というものでした。

ここから、
現役CEO教師中村の「STEM教育×学び合い」、「STEM教育×個性化・個別化」への挑戦がはじまるのでした。

ジャニーズのあの人が小学生とプログラミング教室を体験されました

今晩深夜0:50からステモンが少しだけテレビに登場する予定です。

TBS系の「NEWSな2人」という番組にて、撮影場所として使用していただきました。

ジャニーズのあの方がSTEMONに通う子供達と一緒にプログラミングのレッスンを受けいかれました。

先生は私。映るかな。

撮影の様子を2,3枚撮影しましたが、公開は自粛。ステモン講師たちと共有に留めておきました。

来ていただいた加藤シゲアキさんは(当然ながら)イケメンで、

かつ ”できる電通マン”

みたいな方だなーという印象でファンになってしまいました。

そしてステモンの女性講師陣が大興奮w

たまにはこういう非日常的なイベントもいいですね。

NEWSな2人
http://www.tbs.co.jp/newsnafutari/

キッズプログラミング&STEM教育ステモン
http://www.stemon.net/

公立小学校の先生になります

久々の投稿になってしまいました。

書くテーマによって、このブログに書くか、スイッチスクールステモンBOKENBlock Partyの各ウェブサイトに書くかを選んでいるのですが、自分を開示するこのブログは筆が進みませんw

そんななか1つお知らせをしたいことがあります。
公立の小学校の先生として勤務をすることになりました。

もちろんヴィリングの経営は続けます。

現役のベンチャー経営者が公立の小学校教諭として勤務した例はあるのかな?

『現役CEO教師』です。

勤務校は小金井市立前原小学校です。

この校名を聞いてピンとくる方はICT教育界隈の方かと思います笑
松田校長がいらっしゃる小学校です。

 

 

 

きっかけは、その松田校長から打診を頂いたためです。

 

「そうだ中村さんあのさー、うちで理科講師やらない?」

 

これが3月中旬。例によって急なお話でした笑

 

経営をおろそかにするわけにはいきませんが、新しいことを経験できる機会には飛びついてしまう性分です。

それに、学校教育への批判はよく耳にしますが、批判をするだけなら誰にでもできるし先生たちにも何か想いや事情があるはずで、中を知りたいという気持ちが以前からありました。

これはとても有難い機会。その場で了承。

 

そこから急いで教員免許の準備です。

母親に連絡して実家にある教員免許状を探しだしてもらい(大学卒業した日の茶封筒のままだった)、東京都と埼玉県の教育委員会に足を運び、ゴールドクレストとSMSに在籍証明をお願いし、晴れて東京都の教員となりました。

 

5年生3クラスの理科講師として週9コマ担当します。

TTのT1なので私が主体的に授業案をつくり、評価もします。
急な展開から受けたとはいえ、しっかりと責任を果たしたいと思います。

 

よくよく考えると私にとって以下の効用があると期待しています。
* 公立小学校の約30名を相手にした授業経験を、スイッチスクールやステモンの品質向上に活かせる
* ステモンで3年間STEM教育に取り組んできたノウハウを公教育に還元できる
* 新しい学習指導要領のもと、公立小学校がこれからどこまでできるのか≒民間の教育会社がどんな役割を担うべきなのかを見通せる

 

5月中旬から授業がはじまっています。
インゲンマメを育て、ヨウ素液でんぷん反応を実験し、いまはメダカの観察がはじまりました。懐かしいでしょ?w

でんぷんがある時は青むらさきに変わるよ。
前原小の理科室。ここで授業をしています。

5年生理科×プログラミングにも挑戦していきます!!

しかし今のところそんな挑戦をする余裕はありません汗
BOKENをやっていながら自分はまだ冒険できず。。

 

これからしばらくは、現役CEO教師の日記も兼ねてブログを書いていこうと思います。

 

前原小学校の関係者や地域のみなさん、そして子供達、よろしくお願いします!